アイドルのマーケティング戦略に学ぶ中小企業の戦略とは〜40歳からの仕事を考える〜
購入してなかったタオルとTシャツ!カッコええ!#babymetal
いよいよ来週末に迫ってまいりました、BABYMETAL@幕張メッセ国際展示場です。
ぶち抜きで2万人のモッシュピットはちょっと無謀とも思えますが、多くのメイト(BABYMETALのファン)たちはTwitter上でも海外のファンカム動画を見ながら興奮しまくってます。
ところで、こんな話題がTwitter上でありました。
大阪城ホールとか府立体育館とか
だと出来そうやと思うけど
五月革命の時はBIG CATでやってる
し東京でもTHE-ONE限定だと未だに
O-EASTでやるんやから会場の規模は
関係無いと思います
という内容に対して、僕の方から
東京でしかやらないのはブランディングとかコストの問題もありますからね。海外公演はフェスが中心なので人的コストは抑えられるし、マーケティング的にもプラスになりますけど、国内の地方公演では難しい。
と返信したのですが、ここから少し考えてみることにしました。
かなり私見に偏っているので、いろいろ問題発言や足りない箇所があるかもしれませんが、ご了承ください。
まず自分なりのマーケティング戦略の基本ですが、下記のように考えています。
- 誰に
- どんな価値を
- どのように提供するか
まずは自分が好きなアイドルたちが、この3つの事をどのように展開しているのかを見て行きたいと思います。
Perfume、BABYMETALやさくら学院にみる他アイドルとのマーケティングの違い
多くのアイドルは通常国内のファン層を視野に入れて、数少ないパイを奪い合うことで、今やアイドル戦国時代とよばれるほどアイドルは多種多様化してきました。
巨大勢力48Gにはじまり、モーニング娘。、ももクロ、エビ中、チームしゃちほこといったメジャーどこからT−Paletteのようなアイドル専門レーベルに所属するNegicco、アップアップガールズ、その他地下アイドルと呼ばれる子たち、アイマス、ラブライブといったアニメの中のアイドル、元タカラジェンヌ彩羽真矢のような異色な経歴のアイドルやローカルアイドルまで含めるときりがありません。
そしてそれぞれが真剣に頑張っている姿が美しいと思います。
これら多くのアイドルは先に述べたように基本的なマーケットは国内にあります。
箱の大小を問わずライブをして、イベントを開催し、握手会やチェキ会といった接触イベントも開催し、偶像でありながらも触れて喋れる身近なアイドル、とでもいうのでしょうか?
一部はクールジャパン戦略の流れで、海外へ進出しているグループもいますが、基本的には複数あるアイドルの中の1グループに過ぎません。
また兼任している人も多く、HKTとモモノフ、父兄とモノノフ、メイトとモノノフ、PTAとメイトといったかたちで様々なアイドルを追いかけてメンバーを推している方も多く見受けられます。
それでは、まず3つのアイドルグループの説明から。
Perfumeの掟
そんな中でも異色な活動内容で頭ひとつ飛び出しているのがPerfumeを筆頭とするAmuseのアイドルたちです。
Perfumeの3人は言われずとしれたASH(アクターズスクール広島)出身で、デビュー当時はぱっとしない田舎の女の子でした。
しかし、メジャー直後のエレクトロ3部作と言われる楽曲からヤスタカ節が炸裂し「アイドルなのにカッコイイ」「アイドルなのに踊れる」「アイドルなのにロックを感じる」といった「アイドルなのに◯◯」な存在へと進化し始めました。
そして名曲ポリリズムにおいて大爆発し、一気にブレイク。
現在のポジションを気づきあげました。
〈LIVE〉 Perfume - ポリリズム (Polyrhythm) - YouTube
彼女たちはブレイクするまでの下積み時代が長く、2000年にぱふゅ〜むを結成後、上京、Perfumeへの改名経てブレイクするまで7年近くを要しています。
その間も家電量販店のイベントやApple Storeでのライブイベント、ライブハウスでのイベントなど相当数の場数をこなし、アイドルとしてアーティストとして、見に来てくれたお客さんを絶対自分たちのファンにしてみせるという強い信念のもと、1つ1つのライブをこなしました。
Perfume 引力 - YouTube
Perfume キューティーハニー - YouTube
それはビッグネームとなった現在でも変わらず、初見の人でもPerfumeのステージに感動し、ワンマンライブに参戦させるぐらいの力を持っています。
Perfume JAPAN NIGHT@ 国立競技場 [Special ...
彼女たち3人の圧倒的な歌唱力はその音楽性もあって少し抑え気味ですが、ダンスやステージの演出など、他の追随を許さない、圧倒的なパフォーマンスをみせてくれます。
Perfume - Bigband Medley - YouTube
そのくせ、MCのコーナーでは3人の広島弁混じりのグダグダトークで和み、PTAのコーナーでは体育会系の演出かと思うほど身体を激しく動かし、参戦者を翌日以降筋肉痛のどん底へ叩き落とします。
Perfume ニンジン、タマネギ、ジャガイモ - YouTube
まずは、この圧倒的なパフォーマンスとお客さんを絶対に満足させるという強い信念がPerfumeの強みでもあり掟でもあります。
言葉ではなく、音楽性と身体と世界観で世界のPTAをうならせるパフォーマンスは、国内で何度も辛酸を嘗めてきたPerfumeだからこそ出来るのかもしれません。
目指せスーパーレディ
さくら学院の出自はアミューズのジュニア部門にあります。
アミューズキッズにはいるだけでも非常に狭き門なわけですが、その中でも特にチャオガールグランプリや準グランプリなど、子供向け雑誌のモデルとして活躍する子たちを中心に選抜されたメンバーがさくら学院です。
他のアイドルグループと大きく異なる点は
- 学校をテーマにしたアイドルグループでメンバー数は8〜12人程度
- テレビやメディアへの露出が殆ど無い(今年度から増えるらしい)
- 接触イベントやチェキ会もない(卒業式後の写真集お渡し会はあるが、接触はなし)
- ライブは都内だけ
- 比較的大きなライブは年に数回
- 一切歌を歌わないイベントもある
- ライブでは基本的に席に座ってみる
- どれだけ人気のあるメンバーであっても中学卒業と同時にさくら学院も卒業
- 卒業式に向けて毎年駆け抜けるように時間が流れていく
- メンバーがメンバーを育て、毎年リーダーが変わるので、毎年違うさくら学院が楽しめる
- 卒業生が優秀
武藤彩未 「A.Y.M.」 from SUMMER TRIAL LIVE "20262701 ...
総選挙もありませんし、国立や武道館でのライブが目標ではありません。
自分たちの成長を診てもらうことがさくら学院の真骨頂であり、父兄たちは卒業式の度に感動し、転入式の度にワクワクするのです。
sakura gakuin My Graduation Toss - YouTube
昨年度はBABYMETAとして活躍する菊地最愛と水野由結の卒業もありましたが、人気が衰えるどころか、海外からの父兄が増え、また天才てれびくんでお馴染みの黒澤美澪奈の参加により、世界一カオスなアイドルの現場になりそうです。
Road of Metal Resistance
BABYMETALは先のさくら学院の部活動の一環でしたが、中元すず香卒業に合わせ課外授業となり、現在は完全に独立したものになっています。
BABYMETAL - Road of Resistance - Live in Japan ...
彼女たちは全く国内のマーケットを視野にいれていない、というか海外に目を向けているため、日本でのライブは「日本公演」という名前になっています。
そしてライブは東京のみでせいぜい2daysと、他に会員限定のライブが数回、サマーソニックなどのフェスへの出演が数回程度で、おそらく日本一、世界一会えないアイドルです。
国内公演を絞ることで売上を集約し、その売上をベースに海外公演をまわる。
Perfumeのように大手がスポンサーに付くわけでもなく、3人と神バンドの4人のパフォーマンスを最大限に活かすためには、狭い国内のマーケットだけで広げるのではなく、海外のマーケットを見据えて活動することで、その費用対効果を最大限に活かす戦略が見受けられます。
おそらく地方公演も海外も遠征費用はそうたいして違いはないはずです。
※むしろ地方公演のほうが経費がかかる?
それでも海外へ打って出ているのは、自分たちの圧倒的なパフォーマンスに自身があることと、海外からの逆輸入というかたちでの売り込みのほうが、アイドル戦国時代とかした日本国内で競争するよりも、孤高のアイドルとして遥かに戦略的に売り込みやすいということが考えられます。
また彼女たちの特殊な音楽性も、一般的なアイドル歌謡と大きく異なるため、日本国内ではその演出も含めどうしても色物的な扱いを受けてしまいますが、海外では日本のアイドル的なポジションはないため、彼女たちはメタルグループとしても認知されています。
中小企業のマーケティング戦略
さてここまできて、ようやく本題に入ります。
彼女たちはAmuseという事務所のポジショニングのせいか、アイドルでありながらも妥協のない、アーティスト、アスリートといった側面も十分に含んでいます。
初めは小さなマーケットの中で実験的に動かしながら、タイミングを見計らって一気に勝負に出ていく。
大人数ではなく結束が高い少人数のグループでスタートした後、プロジェクトとして大きく動かすにあたっては高い技術とモチベーションを持ったブレーンを準備し、一気にスターダムへ押し上げていく、そのスピード感は大手の事務所だから出来るというものではありません。
事前にマーケットを地道に調査し、最大の効果を発揮できるポジショニングを作り準備をしていたから、いざというときに動かす力、説得力があったのです。
- 誰に
- どんな価値を
- どのように提供するか
をしっかりと考えることが中小企業にとって一番の課題となります。
ここでもう一度おさらいします。
Perfumeであればコアな音楽ファンに対して、ある種一般ウケしにくいような圧倒的な音楽性とダンスやステージ上の演出による、独自の世界観やPTAのコーナーなどを通した仲間意識によって、幅広く受け入れられるようになりました。
最初期のターゲットこそ一般的なドルヲタでしたが、エレクトロ3部作からポリリズムまでの楽曲については、非常にコアな音楽ファンをターゲットにし、クラブやラジオ、サブカル的な雑誌で評価され、メジャーへのし上がっていきました。
そこには当然彼女たちの人間性も含まれています。
さくら学院の場合は、東京ドームでのライブや武道館、国立でのライブが目的ではなく、彼女たちが目指すのはスーパーレディ。
アイドルを超えた女性としての磨きをかけることにあります。
さくら学院での活動は、彼女たちにとって通過点であり、そこでの経験を踏まえて自分たちの将来進むべき道を模索するのです。
父兄(さくらのファン)に対して、彼女達の成長する姿を、ライブやDVD、CDなどを通して見届けてもらい、卒業式で圧倒的な感動を与えることが目標です。
BABYMETALはたくさん手持ちの楽曲があるわけでもなく、メディアへの露出も極端に低いため、一般的には不利な立場にあるわけですが、その圧倒的なライブパフォーマンスと海外での高い評価もあり、人気はうなぎのぼりです。
全くヘビメタなどに興味もなかった人たちへ、その抜群にカワイイルックスやキレの良いダンスパフォーマンス、非常に高い歌唱力とバックバンドの超絶テクニックで、誰も体験したことのなかった世界観を、限られた場所、限られた人だけに提供する。
また「私達のPerfume」「私達のさくら学院」「私達のBABYMETAL」といった、目の前で駆け上っていくアイドルへの個人の熱い思いがファンが離れられない鍵となっています。
Perfumeを初期の頃から応援していた方は、自分たちの思いをドンドン実現して成長していくPerfumeの姿に共感し、熱いものがこみ上げた人も多くいるはずです。
中小企業にとって大事なのはこれらアイドルと同様、何度も言いますが、
- 誰に
- どんな価値を
- どのように提供するか
にあります。
そして会社ではなく、個人の力が大きくその後を左右することもあるのです。ppnr.hateblo.jp
最後に
だまって口を開けていても誰も見向きもしませんし、興味も持ってくれません。
だれでもいいから仕事ください、というのも戦略的にありえません。
自分たちが一体どこを目指し、お客さんに何を提供できるのか。
技術や素材にこだわることも大事かもしれませんが、それはすぐにコモディティ化してしまい、長続きしません。
大事なことは何をやらないのか、どこへ力を注ぎ込むのか、というところにあります。
お金があるからあれもこれもではなく、自分たちができることやるべきことをずっと深堀りして、とことんまで極めることが重要です。
歌って踊って可愛いだけでは、どのアイドルグループでもいいのです。
誰にも真似のできない圧倒的な価値を提供できるところに、3つのアイドルグープの強みがあります。
しかしそれはお金をかけて作ったものでもセンスでもなく、地道に続けてきた結果が花開いたに過ぎません。
技術がある、いい素材を使っている、安い、短納期で生産できる、そんなものは強みとしては弱すぎます。
自社の強みはなんですか?
圧倒的に他社に優っている箇所はなんですか?
そもそも会社やブランドのコンセプトはなんですか?
よそがやっているから同じ方程式でやれば売れる、のではなく自分たちにしかできない何かを探し、お客さまへ届けることが一番需要な鍵となります。
会社が手を貸してくれないのであれば、もしそれを正しいと信じるなら、自分たちだけで考えてみるべきです。
自己啓発書や仕組みづくりも大事かもしれませんが、そこで満足してしまうことも多く、そうなるとそれ以上の発想は生まれません。
全く関係のない世界を覗くことが新しいビジネスのヒントに繋がることだってあります。
大事なのは、何度も言いますが、
- 誰に
- どんな価値を
- どのように提供するか
にあります。
自分たちの手持ちのカードを見つめなおし、自分たちだけのメッセージを伝えられる戦略を考えましょう。
はてブロの直帰率を改善する。〜40歳からのブログ運営〜
仕事の合間にブログを書いているんですが、どうしても直帰率が高い。
今でだいたい
この辺りの数字です。
ちょっと高すぎますね。
取り組んだ改善策
bulldra.hatenablog.com
こちらに記載されていたスクリプトをほぼそのまま使わせてもらいました。
よくある、記事の下に他のおすすめ記事を提案してくれるっていう例のスクリプトです。
こういった機能を標準で実装いてくれないもんですかねぇ。。
使い方はいたって簡単で、こちらに記載されているスクリプトをほぼそのままコピペで動作します。
最新版ではなく一つ手前のものですが、SEOスパムまわりも改善されているようです。
これでどのように変化するのかわかりませんが、しばらく経緯を見守ってみたいと思います。
これでブログ内の回遊率が上がれば刺し都内の滞在時間も伸びて、直帰率が減るはずです。
右側のナビエリアにも似たような機能はあるんですが、ほぼ固定なんですよね。
今回のものはランダムに表示されたりするようなので、ちょっと異なります。
なぜ改善する必要があるのか
このブログは半分趣味でもありますが、将来的に仕事へつなぐための種だと考えています。
お客さんにブログを勧めるだけで、自社では全くやっていないウェブ制作会社も多いですが、まずは自分でやっていろんな事を考えてみよう、ということです。
この辺りはなんでブログなんて始めたんだ、ということでそのうち書いてみたいと思います。
無駄な知識はない。〜40歳からの学ぶ意識〜
ジブリからやってきた封筒。中身は熱風。
41歳、小さなデザイン事務所を経営しています。
子供の頃は勉強が嫌いで、教科書などをさらっと読んで勉強したふり。
中学、高校もその流れで、当然学習方法なんて身につくはずもなく、大学受験は2浪の末進学せず、というなんとも親不孝なものでした。
その後は2年フリーターでデザインの専門学校へ進学し今に至るので、あのとき進学していたらどうなっていただろう?と思うことはあります。
ただ子供の頃から勘が良かったのか、さらっと教科書を読むだけでも理解できるんですよね。
おかげで中学の頃まではほとんど家で勉強しなくても成績が良くて、それが勉強しないことに拍車をかけていました。
しかし、社会だけは全くダメで、まず地名がわからない。
地名がわからないので、どこでどんな産業が発展して、どういう社会が気づかれているのかなんてまったくもって不明。
当然歴史の登場人物など名前が覚えられるはずもなく、世界史なんて悲惨そのものでした。
高校入試はともかく、大学入試でダメになった感じですねぇ。
学ぶということ
大人になった今でもやはり毎日いろんな情報に接しています。
LINE、Twitter、Facebook、ブログ、書籍などなど。
様々なところで新しい情報(知識)を仕入れて、それを頭のなかで組み合わせてお客さんに話す(提案する)。
それが僕らデザイナーの仕事です。
意見無関係な別々の情報に見えても、ある側面から見ると違った情報になり、それを別のものと組み合わせることで新しい価値が生まれる。
毎日これの繰り返しです。
そしてこれがデザイン思考というもの。
子供の頃はこの「学ぶ」ということを全く理解せずにいました。
両親ともに学歴が高いわけではなく(中卒)、勉強のやり方やその意味や価値を教わることなく、ただ「勉強しろ」と言われて褒められることもなく、周りの友人と比較されて怒られるだけでは、子どもにとって「学ぶ」ということに何の意味や価値があるのか理解できません。
大人になって、しかもこの職業について初めて「学ぶ」ということが大変価値のあることで、自分にとって一番の武器になり得ることなんだ、ということに気が付きました。
知っているということと知らないことでの選択肢の違い
学んで知識があれば、様々な選択が可能です。
プログラムを学べば会社のエンジニアに成るという選択肢もあるし、自分で会社を立ち上げるという選択肢もあります。
法律の知識があれば、弁護士になったり、会社や家庭で自分や家族を守るために役に立つこともあります。
知らない、ということはこういった選択肢を自ずとなくしてしまう、ということなんですね。
もちろん一般の人が法律について詳しく知っている必要はありません。
弁護士の知り合いや友人が一人いるだけで、法律というものを身近に感じることができ、相談すればいいという選択肢が生まれます。
僕自身もプログラムの詳しいことはわかりませんが、こんなことがしたいというイメージを伝え、それをどうすれば実現できるかプログラマーさんに考えてもらう。
これらは、自分自身がしらなくても詳しい人を知っている、ということが選択肢を広げ、可能性を広げます。
他に、どうでも良さそうな雑学であっても、話のネタに出来ますし、それがきっかけでビジネスに発展する可能性だってあります。
僕の大好きなBABYMETALやさくら学院のことなんて、一体何の役に立つのかわかりませんが、企業における戦略に役に立つ可能性だって0ではありません。
どんなことであれば「知っている」というのは自分にとってもまわりにとってもなにか役に立つ可能性があります。
「情けは人のためならず」という諺がありますが「知識は人のためならず」と言い換えることもできるんじゃないでしょうか?
最後に
そんなことオレには関係ないし、どうでもいい、と思っている40代の方は多いと思います。
最初に貼り付けたジブリの封筒は「熱風」を送ってもらう時に使われている封筒ですが、この「熱風」も強制的に送られてくることで、全く興味のなかったことでも読んでしまいます。
大人になると新しい知識を仕入れる努力をしなくなってしまうので、こういった強制的なものを利用することもいいですよ。
若い人たちと一緒になってわちゃわちゃする必要もありませんが、遠巻きにでもはなしに興味を持ってのってみるのも必要かもしれません。
ファッションにおいては自分は若くない、ということを理解する必要はありますが、それでも世の中でどんな色が流行っているのかどいったことは知っていて損ではありません。
カラオケで無理して若い歌をうたう必要はありませんが、若い子が歌う歌に興味をもつことは大事です。
40代になると記憶からこぼれおちることも多くなりますが、落胆せず適当でもいいので新しい知識をどんどん仕入れていきましょう。
常に頭に刺激を与えていれば、こぼれ落ちることも少なくなるはずです。
いろんな知識を俯瞰して、こねくり回して新しいアイデアにする必要があるのですから。
それが40代にできることなんだと思います。
現状を維持するままではジリ貧になることは解ってるんだけど、どうすれば良い方向に向かうことが出来るのか解らないとき。あなたならどうする?
今回のテーマはタイトルの通り
現状を維持するままではジリ貧になることは解ってるんだけど、どうすれば良い方向に向か うことが出来るのか解らないとき。あなたならどうする?
です。
このセリフは朝倉と長門が対決するときに、キョンにたいして朝倉が言い放った有名なセリフですね。
大阪はいま変に注目を浴びてしまっていますが、まさに上の状況なんだと思います。
大阪都構想にSHARPの減資99%、といった具合に、なぜこのタイミングなんだろうと不思議な感はありますが。
勉強不足な僕の感想なので、言葉の足りないこともあるとおもいますが、自分なりに考えてみました。
現状維持でいいじゃん派
大阪都構想でも多くの人はこの考えだと思います。
まず「大阪都」にすることがどういうことなのか、どういったビジョンが展開されているのかノイズが多すぎてよくわからない。
逆に否決された場合(現以上維持)はどうなのか?
大阪都構想の問題点は反対派の人たちがたくさん論ってくれるのですが、その反対派の現状維持になった場合の大阪の課題点や、その解決策というのは今のところ見えません。
で、結局良くわからないし今のところ特に困っているわけでもないので現状維持でええやん、ってのが大筋かと。
反対派の多くは既存の既得権益者なんじゃないかと勘ぐっています。
あとはテレビやなんかで「大阪都構想、ダメ、ゼッタイ」という意見を流されまくっているので、それに影響受けて自分で考えることを放棄しちゃった人たちじゃないですかね?
大阪都構想賛成!派
多かれ少なかれ、大阪に対して希望を持っているんだと思います。
※橋下さんに、というわけではないと思う。
ただこれも新たな既得権益者となる人が騒いでいるだけ、と言った感が否めません。
そこで今回のテーマでもある
現状を維持するままではジリ貧になることは解ってるんだけど、どうすれば良い方向に向かうことが出来るのか解らないとき。あなたならどうする?
が登場するんですね。
朝倉は
とりあえず何でもいいから変えてみようと思うんじゃない?どうせ今のままでは何も変わらないんだし
と語り、さらに
でもね、上の方にいる人は頭が固くて、急な変化にはついていけないの。でも現場はそうもしてられない。手をつかねていたらどんどん良くないことになりそうだから。だったらもう現場の独断で強硬に変革を進めちゃってもいいわよね?
と続けます。
そして
何も変化しない観察対象に、あたしはもう飽き飽きしてるのね。だから……
あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る
となり、バトルが展開されます。
賛成派の多くは急進派なので、考え方としては朝倉に近い、と。
大阪市民としても急激にこの話が盛り上がって、市民は置いてけぼりかよって感じてる人も多いと思います。
その上よくわからん電話がかかってきたりしてますからね。
個人的な感想
今となっては反対派も賛成派も感情論で騒いでるだけ、といった感じをうけます。
特に反対派の意見は大阪都構想のネガティブな部分だけをフォーカスして煽っている。
大阪都構想が否決された時、自分たちの描く大阪の未来のビジョンなんて何も語っていない、というのが僕が感じている所。
※これは僕が知らないだけかもしれませんが。
一方的に反対するのではなくて、もうちょっと自分達の描くビジョンをおりまぜながら、説明して欲しいですね。
賛成派の人たちは現状の大阪の欠点を上げながら、自分たちのビジョンを語ってくれてはいますが、それはやっぱり偏った意見の塊。
両者がもうちょっと冷静になって、市民に語りかける必要があるんじゃないのかなぁ、と感じます。
僕自身がお客さんの会社の課題を解決する際は、必ず複数の立場の方の意見を聞いて調整します。
そうるすと「へぇ〜、この人こんなことまで考えてたのか。」とか「この課題は現場の人にしかわからんな。」といった課題が出てきて、それをもとに話しあうとまた出てくる結果が変わることも多いです。
政治や宗教が絡むとヒートアップした一部の人達だけが盛り上がって、肝心の大多数が取り残され、結果巻き込まれるっていうのは過去の戦争なんかを見ていてもそんなもんですからね。
僕自身の意見としては大阪都構想賛成、ですがもう少ししっかりとした話し合い、それは感情論で激昂しあうのではなくて、冷静にお互いの状況を把握しながら理解し合うことが必要なんじゃないかと思います。
できないなら、なんでできないのかを詰める必要があるでしょ。
問題は二重行政がどうこうとか、将来の借金が、という話じゃなくて
現状を維持するままではジリ貧になることは解ってるんだけど、どうすれば良い方向に向かうことが出来るのか解らないとき。あなたならどうする?
なんですよ。
もうあとは年金もらって適当に暮らすだけの、未来のない老人たちの意見で、未来を作らなくてはいけない若者の生活が揺るがされてしまうのはいただけない。
議員や職員、御用学者たちの既得権のようなどうでもいい目先の利益じゃなくて、10年後30年後の大阪のビジョンを見せてくれないと市民だって困るわけですよ。
それもネガティブなことじゃなくてポジティブな未来の話をね。
ネガティブなことばかり論っている学者や議員はそうなってほしいのか?って思うぐらい嫌な感じです。
口に出したことは現実になりますから、気をつけましょうね。
最後に
ほとんどの大阪市民は、なんかよくわからん政治戦争に巻き込まれたと思ってるんじゃないでしょうか?
一番大切な20〜40代の若手の人達がもっと大阪都構想に関心を持ってくれないと、学者や議員たちが大騒ぎしている机上の空論だけではどうしようもないんじゃないか、ということです。
そういえば
事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ
という有名な台詞もありますね。
今回の件で奇しくも大阪は注目されました。
これだけでも大阪都構想を打ち上げた効果はあったんじゃないですかね?
そこにきてUSJと任天堂の話もあって、任天堂すごいタイミングでぶっこんでくるな、と感じました。
結果はどうあれ、市民はついていくしかないのですから、少しでもポジティブな意見と明るい未来の大阪を見せてほしいものです。
ネットショップの運営について その3
Facebookからの転載。
これで最終です。
テキストライティングについて
本職のライターさんもおられるのでちょっと気恥ずかしいですが、テキストの話だけではなく、販促についても若干触れています。
基本は写真と同じでやはりプロに依頼するのがベストです。
その理由は
- 自社の商品やサービスを顧客目線で理解してくれる
- 技術に偏った話であっても、わかりやすく噛み砕いてくれる
- 自分たちには気がつかない「良い点」を掘り出してくれる
- 会社やお店の理念など、バックボーンも踏まえた上で考えてくれる
- ネットショップだけではなく、プレスリリースでも使える文章を依頼できる
などなど、お願いするにこしたことはありません。
それでもやはり自分で書きたい!という場合も、先の5点の中でも特に次の点に注意してみましょう。
- 誰に(who)
- 何を(what)
- なぜ(why)
これに販促的な要素を加えて、
- いつ(when)
- どこで(where)
- いくらで(how much)
- どのようにして(how to)
も直接テキストに入ることはないかもしれませんが、頭には入れておくべき内容です。
とっても大事な5W2H
誰に(who)
その商品をだれに買ってもらうのか?
一番重要なポイントです。
ただ商品の説明を入れるのではなく、誰に買ってもらいたいのか。
たとえばヘアアクセサリーなどで
- 客単価1,000〜2,000円程度
- ターゲットは19〜21歳程度の女子大生
であれば文中に顔文字や絵文字が入っていたり、
ハートや♪を使って女子力高めな文章でも構わないと思うのですが、
同じヘアアクセサリーでも
- 客単価3,000〜5,000円程度
- ターゲットは25〜28歳程度のOL
となれば、やはり浮ついたものより、しっかりとした内容のほうが信頼感が違います。
※商品にもよるので一概には言えませんが。。
これがより高価な商材を扱う場合は特にその傾向が強くなります。
まず自分たちがどういったお客さんをターゲットにしているのか、そこを明確にする必要があります。
何を(what)
大雑把にわけると、身に付けるものと体内に取り込むものがあると思いますが、いずれにせよそれがどういった出自のものか明確にするにこしたことはありません。
素材は?製法は?どこ産?誰が作った?
人は興味が有るものしか買いませんが、闇雲にマニアックな情報を掲載するよりも、何に興味をもった人がその商品を買ってくれそうなのか、その潜在顧客の調査から始まって、文中のキーワードなども検討する必要があります。
誰も興味を持たない商品は誰もかいません。
売りたければその商品の「何を」売りにするのか、それはお客さんへ届くものなのか、よく検討する必要があります。
たとえ良かれと思ったキーワードを文中にいれても、お客さまに響かなければ購入には至りません。
なぜ(why)
先の「何を」とも関連しますが、なぜそれをお店で販売するに至ったのか。
お店のコンセプトに合致している商品なのか。
雑貨屋さんには様々な商品が展開されていますが、それぞれが「あぁ、このお店らしいセレクトだな」と思えると「センスのいいお店」になるし、とにかく流行ってるから仕入れるという状態になってしまうと「センス無いな」になってしまいます。
商品のセレクトも大事ですが、なぜ自分たちがその商品を扱うに至ったのか、しっかりと説明もしくは商品の推しのポイントとして明記する必要があります。
そのお店が情報の発信ポイントになる必要があります。
ここまでの文章をそれぞれバラバラに書くのではなく、同時に考え、書く必要があります。
※バラバラに考えて、まとめてもOK。
考え方はノートにつらつら書き連ねるもよし、ポストイットなどを利用してグルーピングしながらまとめるもよし、方法は人それぞれだと思います。
ただし、言葉の使い方は自分の知識だけにたよるのではなく、書籍や雑誌、ネット上の様々なところで読んだ「印象に残る文章」を研究して考えてください。
特に句読点の位置や改行のポイントは読むときのテンポに左右します。
そうして「お客さんに響く文章」にしていきます。
こうして作成した文章と前回説明した写真で、ネットショップの売れ行きは左右されてしまうといっても過言ではありません。
あとは販促として、
いつ(when)
その商品をいつから提供するのか。
とくに季節を感じさせるような商品は出すタイミングが重要です。
春になったから春の商品では遅い。
春になる少し前(およそ1ヶ月)には春の商品を提供するのが一般的です。
ただし、クリスマスやバレンタインなどはもうちょっと早く(およそ1.5ヶ月)から告知するほうがよいです。
また、数年運用されている場合は前年度の売れ行きやその年の流行なども考えながら、戦略を建てる必要もあります。
また、商品によっては販売に合わせての特設ページなども効果的ですね。
どこで(where)
通常は自社のネットショップで販売するものですが、多店舗経営されている場合や実店舗などでも併売されている場合は、そのお店の特徴にあわせて商品を選別する必要があります。
客単価や購入層なども踏まえて、写真や文章、フォントなども少し変える必要がある場合も。
実店舗やイベントなんかで販売する場合は持ち帰りするための袋や、商品の大きさも検討する必要がありますね。
たとえ売りたい商品であっても、大きな商品や重たいものはそれ目当てに来るお客さんでもない限り、ちょっと買おうか、にはなりにくいです。
また、お店の雰囲気や取り扱う商品は同じでも、優先順位や特集の切り口を変えるなどの工夫が必要です。
いくらで(how much)
誰に、とも関連しますが、いくらの商品を扱っているのか、ということです。
極端な話ですが、ルイヴィトンのお店でユニクロのような雰囲気や接客ではあわないですよね。
これはネットショップでも同じです。
誰にいくらで売るのか、その商品やお店にあった文章、写真、特集の切り口が必要です。
30,000円の商品を売っているのに、かわいい絵文字、顔文字いっぱいの文章ではちょっとちぐはぐな感じが否めないですよね。
最後に
全てのお客さんが同じではなく、やはり少しずつ違います。
そのためには写真の見せ方や文章表現、商品の価格帯など、過去のデータに基づいて考えなおしたり、イベント等であれば主催者に確認してみるのもひとつの手かもしれませんね。
普段であれば「この人に売る」でいいのかもしれませんが、一見さんが大勢来るようなイベントであればそうも行きません。
客層に合わせて色使いや、文字の大きさなど微調整は必要です。
服や雑貨などであればどういった物と組み合わせるといいのか、どうすればよりお客さんに似合うのかなども提案が必要ですね。
ネットショップではこれらをイメージ写真として撮影し、文章(コピー)を掲載することで、お客さんにその商品があるイメージを想像してもらうことになります。
最後にとりとめのない文章になってますが、ネットショップあれこれでした。
以上。