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個人事業主、小規模事業者の契約に関する小話〜40歳からの仕事について〜

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先日の記事が以外にアクセスありました。
人の不幸は蜜の味、とも言いますから、こういった記事は人気なのかな?www.ppnr.co

そして、こんな言及もいただきました。moneyreport.hatenablog.com

契約まわりのお話ですが、凄くわかりやすくまとめられています。
これから事業を始めようと思われている方は、一度目を通したほうがいいのではないでしょうか?
僕自身は請負契約ばかりで、極稀に委託・委任契約があるぐらいかな?といったところです。

それにしてもこの契約関係、結構アバウトなんですよね、特にデザイン関係のところは。
もちろん、大きな案件やちゃんとしたクライアントさんの場合は契約書や発注書などを事前に取り交わしてもらえるのですが、そう多くはありません。
殆どの場合はメールで「発注依頼→見積もり送付→確認OK→制作」といった流れですからね。
今回は自分の経験も踏まえて、そのあたりまとめてみたいと思います。
あくまでデザインや制作に関するものなので、仕入れや派遣など他の業種業態では異なると思います。

本当にメールだけで大丈夫なの?

実際問題、紙により契約書で互いにサインを交わすようなことがなくても、メールのやり取りなども証拠としては十分機能するので、仕事を始める前にちゃんと取り決め事項をメールで交わします。

j-net21.smrj.go.jp
www.itmedia.co.jp

上記のサイトでも言及されていますし、僕自身が民事調停を行った際にもメールは証拠として取り扱われました。
調停委員や弁護士の方にも「当事者間でどういったやりとりがあったのか、客観的に、時系列で判断するためにも重要なものなので、メールは削除しないように」と言われました。

でも契約のことなんて書いてないけど。。

これは仕事を始める際の小技で、先輩のデザイナーさんから教わったんですが、仕事を受ける前に諸々の条件についてメールでまとめたものをお客さんに送ってもらいます。
打ち合わせの最後に「では、今回の件について、できるだけ早急に納期や納品物、金額、支払日など必要事項をまとめて送ってもらえますか?それをもって作業にとりかかります。」と付け加え、打ち合わせを終えます。
これは自分から送った場合「届いてない。知らない。」と言われる可能性を防ぐことと、お客さんから発注をいただかないと動けないですよ、ということの意思表示です。
ただお客さんによっては微妙な反応をしたり、面倒臭がる場合がありますので、その場合は空気を読んで「本日の内容を後ほどメールにてお送りしますので、確認後返信してもらえますか?それをもって作業にとりかかります。」とします。

いずれにしてもメールで「誰に、何を、いつまでに、どこへどのように納品して、誰から、いくらで、いつどのように支払ってもらえるのか」といった最低限の事をやりとりしておかないと、(最近はあまりいませんが)あやふやな話で進めるお客さんの仕事は、後になってもめることも多いので。。

契約を交わしても逃げられてしまう

先日の記事に書いた福祉関係のお客さんにもこの手でメールを送って作業にとりかかり、その後支払いなどの諸条件を再度紙の契約書でも互いにハンコをついていました。
それでも払わずにとんずらしています。
民事調停にも法的な執行力はあるんですが、相手に払う意志がなく、また財産を有しない場合徒労に終わります。
差し押さえる財産がなければどうしようもありませんし、そういったお客さんの債権者は自分だけではないので、他の方を見つけてやりとりするなんて面倒なことしてられない、と。
結局は泣き寝入りすることになってしまいますが、そこまで付き合ってる時間ももったいないですから、どこかで切り替えは必要だと思いますね。

僕自身もこの民事調停には半年程かかりましたが、結局取り戻したのは総額の1/10程度で、民事調停の労力を考えるとやらなかった方がいいくらいでした。

請負契約の場合先払いはダメなの?

言及いただいた先の記事では

で、やはり完成された結果に対して報酬を支払う、と。
仕事の完成に対して支払われるので後払い、と。

とありますが、原則ですし、うちの会社でも作業期間が2ヶ月以上で支払いが納品よりさらに1ヶ月あと(例:7/1開始なら入金が9末以降)になるような仕事であれば、最初の打ち合わせの際に1/2〜1/3は着手金としていただきます、という話を伝えます。
殆どの場合は「そりゃそうですよね。経理に伝えておきます。」といった具合で嫌な顔されることはありませんし、お客さんの方から話をしてくださることもあります。
着手金は無理な場合でも支払いのサイトを短くしてくれたり、納品より前に請求させてもらったりといった対応はしてもらえますので、それだけでも伝える価値はあります。

お客さんによってはぐだぐだと文句言って先に進まない場合もありますし、要件が途中で変わってしまうこともあるので、完成が大幅にズレこむこともあるんですね。
そういった場合は都度追加料金が発生し、了承を得てからの作業となるわけですが、途中で締めさせてもらう場合もあります。
なので、請負契約であろうと着手金はOKだと思いますし、僕自身も外注さんには先にいくらか支払うこともあります。
作業開始時点でお金が発生することと、責任感やお金がもらえないといった恐怖感から開放されるので、互いにとってプラスになりますからね。

ただし、孫請け・ひ孫受けあたりになるとこういった着手金といったものはもらえないことも多いです。
多くの場合「お客さんからの入金があって、そのあとうちの支払い条件だから。」ということで、下手すりゃ1ヶ月で終わった仕事でも入金が3ヶ月とか6ヶ月先なんてこともあります。
怖いですよね。。
うちの場合、直請けもしくは孫受けでも比較的大きな代理店さんとのやりとりなので、そこまで酷いのは最近ではほとんどありません。

最後に

結局契約にしても何にしても、互いの信頼の上に成り立っているものなので、どちらか一方に悪気があればカンタンにその信頼は崩れてしまいます。
多くの「ちゃんとしたお客さん」は契約云々についても、メールなり紙なりでやりとりがありますが、極稀にそういったものを面倒臭がるところとのやりとりは気をつけたほうがいいです。
支払い条件についても話を面倒臭がったり、こんなこといったら嫌がられるかなぁ、と尻込みせずに、自分の要求する条件をきちんと伝えたほうが結果的にお互いのためになります。

とはいえ、長年仕事させてもらっている会社や、友人からの以来だと結構なぁなぁで言い値でやってしまうことも多いんですけどね。
その辺はケースバイケースです。

結局は気持よく仕事できればいいんですけどね。

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