ネットショップの運営について その3
Facebookからの転載。
これで最終です。
テキストライティングについて
本職のライターさんもおられるのでちょっと気恥ずかしいですが、テキストの話だけではなく、販促についても若干触れています。
基本は写真と同じでやはりプロに依頼するのがベストです。
その理由は
- 自社の商品やサービスを顧客目線で理解してくれる
- 技術に偏った話であっても、わかりやすく噛み砕いてくれる
- 自分たちには気がつかない「良い点」を掘り出してくれる
- 会社やお店の理念など、バックボーンも踏まえた上で考えてくれる
- ネットショップだけではなく、プレスリリースでも使える文章を依頼できる
などなど、お願いするにこしたことはありません。
それでもやはり自分で書きたい!という場合も、先の5点の中でも特に次の点に注意してみましょう。
- 誰に(who)
- 何を(what)
- なぜ(why)
これに販促的な要素を加えて、
- いつ(when)
- どこで(where)
- いくらで(how much)
- どのようにして(how to)
も直接テキストに入ることはないかもしれませんが、頭には入れておくべき内容です。
とっても大事な5W2H
誰に(who)
その商品をだれに買ってもらうのか?
一番重要なポイントです。
ただ商品の説明を入れるのではなく、誰に買ってもらいたいのか。
たとえばヘアアクセサリーなどで
- 客単価1,000〜2,000円程度
- ターゲットは19〜21歳程度の女子大生
であれば文中に顔文字や絵文字が入っていたり、
ハートや♪を使って女子力高めな文章でも構わないと思うのですが、
同じヘアアクセサリーでも
- 客単価3,000〜5,000円程度
- ターゲットは25〜28歳程度のOL
となれば、やはり浮ついたものより、しっかりとした内容のほうが信頼感が違います。
※商品にもよるので一概には言えませんが。。
これがより高価な商材を扱う場合は特にその傾向が強くなります。
まず自分たちがどういったお客さんをターゲットにしているのか、そこを明確にする必要があります。
何を(what)
大雑把にわけると、身に付けるものと体内に取り込むものがあると思いますが、いずれにせよそれがどういった出自のものか明確にするにこしたことはありません。
素材は?製法は?どこ産?誰が作った?
人は興味が有るものしか買いませんが、闇雲にマニアックな情報を掲載するよりも、何に興味をもった人がその商品を買ってくれそうなのか、その潜在顧客の調査から始まって、文中のキーワードなども検討する必要があります。
誰も興味を持たない商品は誰もかいません。
売りたければその商品の「何を」売りにするのか、それはお客さんへ届くものなのか、よく検討する必要があります。
たとえ良かれと思ったキーワードを文中にいれても、お客さまに響かなければ購入には至りません。
なぜ(why)
先の「何を」とも関連しますが、なぜそれをお店で販売するに至ったのか。
お店のコンセプトに合致している商品なのか。
雑貨屋さんには様々な商品が展開されていますが、それぞれが「あぁ、このお店らしいセレクトだな」と思えると「センスのいいお店」になるし、とにかく流行ってるから仕入れるという状態になってしまうと「センス無いな」になってしまいます。
商品のセレクトも大事ですが、なぜ自分たちがその商品を扱うに至ったのか、しっかりと説明もしくは商品の推しのポイントとして明記する必要があります。
そのお店が情報の発信ポイントになる必要があります。
ここまでの文章をそれぞれバラバラに書くのではなく、同時に考え、書く必要があります。
※バラバラに考えて、まとめてもOK。
考え方はノートにつらつら書き連ねるもよし、ポストイットなどを利用してグルーピングしながらまとめるもよし、方法は人それぞれだと思います。
ただし、言葉の使い方は自分の知識だけにたよるのではなく、書籍や雑誌、ネット上の様々なところで読んだ「印象に残る文章」を研究して考えてください。
特に句読点の位置や改行のポイントは読むときのテンポに左右します。
そうして「お客さんに響く文章」にしていきます。
こうして作成した文章と前回説明した写真で、ネットショップの売れ行きは左右されてしまうといっても過言ではありません。
あとは販促として、
いつ(when)
その商品をいつから提供するのか。
とくに季節を感じさせるような商品は出すタイミングが重要です。
春になったから春の商品では遅い。
春になる少し前(およそ1ヶ月)には春の商品を提供するのが一般的です。
ただし、クリスマスやバレンタインなどはもうちょっと早く(およそ1.5ヶ月)から告知するほうがよいです。
また、数年運用されている場合は前年度の売れ行きやその年の流行なども考えながら、戦略を建てる必要もあります。
また、商品によっては販売に合わせての特設ページなども効果的ですね。
どこで(where)
通常は自社のネットショップで販売するものですが、多店舗経営されている場合や実店舗などでも併売されている場合は、そのお店の特徴にあわせて商品を選別する必要があります。
客単価や購入層なども踏まえて、写真や文章、フォントなども少し変える必要がある場合も。
実店舗やイベントなんかで販売する場合は持ち帰りするための袋や、商品の大きさも検討する必要がありますね。
たとえ売りたい商品であっても、大きな商品や重たいものはそれ目当てに来るお客さんでもない限り、ちょっと買おうか、にはなりにくいです。
また、お店の雰囲気や取り扱う商品は同じでも、優先順位や特集の切り口を変えるなどの工夫が必要です。
いくらで(how much)
誰に、とも関連しますが、いくらの商品を扱っているのか、ということです。
極端な話ですが、ルイヴィトンのお店でユニクロのような雰囲気や接客ではあわないですよね。
これはネットショップでも同じです。
誰にいくらで売るのか、その商品やお店にあった文章、写真、特集の切り口が必要です。
30,000円の商品を売っているのに、かわいい絵文字、顔文字いっぱいの文章ではちょっとちぐはぐな感じが否めないですよね。
最後に
全てのお客さんが同じではなく、やはり少しずつ違います。
そのためには写真の見せ方や文章表現、商品の価格帯など、過去のデータに基づいて考えなおしたり、イベント等であれば主催者に確認してみるのもひとつの手かもしれませんね。
普段であれば「この人に売る」でいいのかもしれませんが、一見さんが大勢来るようなイベントであればそうも行きません。
客層に合わせて色使いや、文字の大きさなど微調整は必要です。
服や雑貨などであればどういった物と組み合わせるといいのか、どうすればよりお客さんに似合うのかなども提案が必要ですね。
ネットショップではこれらをイメージ写真として撮影し、文章(コピー)を掲載することで、お客さんにその商品があるイメージを想像してもらうことになります。
最後にとりとめのない文章になってますが、ネットショップあれこれでした。
以上。