差別化(Twitterからの引用と追記)
以前Twitterでつぶやいた差別化に対する考え、というかなぜ売れないのか?ってことをちょっとまとめてみたいと思います。
なにをつぶやいたのか?
数多のネットショップがあるこのご時世、商品を出すだけで売れると思うのはもう過去の遺物。誰に何をうるのか、自分がしっかりと理解して、どのようなお店にしたいのかビジョンが描けないと行き詰まる。これはネットショップに限らず実店舗や会社経営でもそうなんだけど。
— HIROXS-METAL幕張621草組1 (@hiroxs) February 25, 2015
差別化=誰もやっていないこと、ではなく、今あるものを新しい視点から観察するってのも大事。人は未体験のものになかなか飛びつかない。特に日本人は老若男女問わずその傾向がある。もし誰もやってないことで成功したならまぐれだと思うぐらいでちょうどいいと思うんだな。
— HIROXS-METAL幕張621草組1 (@hiroxs) February 25, 2015
よく日本にAppleは存在しない的な話があるけど、個人的にはファミコン出した当時の任天堂はApple的だと思うんだな。まぁ、当時の横井軍平さんがそういう人だったのかもしれないけど。「枯れた技術の水平思考」ってのが有名だな。
— HIROXS-METAL幕張621草組1 (@hiroxs) February 25, 2015
無駄に職人的な技術志向になってしまうと、コストもかかるし、かえって扱いにくいものになることが多いなぁ、と感じる。差別化でより高度な技術を目指すより、既存の技術を使ってより手に取りやすいものへ動くほうが、新規のお客さんには伝わりやすい。高付加価値な時代ではない。
— HIROXS-METAL幕張621草組1 (@hiroxs) February 25, 2015
ただ企業としては利益をださなきゃいけない、各種ステークホルダーに対する大人の事情もあるので、そうもいかんのだろうけど、それが結局消費者に対して後ろ足で砂をかけるような行動になってるので、消費者が離れていく、という悪循環。。
— HIROXS-METAL幕張621草組1 (@hiroxs) February 25, 2015
テレビが売れないってよく言われるけど、こないだ仕事でいろんなメーカーのテレビを見てて売れる理由がむしろ見つからんかった。ブラウン管→液晶はまだしも、それ以降はねぇ。もう普通に液晶モニタかプロジェクターだけでいいもんな。
— HIROXS-METAL幕張621草組1 (@hiroxs) February 25, 2015
たまたま友人から相談があって、それについて調べたときに感じたことをつぶやきました。
ここから追記
日本の電化製品は本当に技術が高い。
いろんな機能がついて、それでいて安いし、壊れにくい。
デザインはちょっと微妙なものも多いけど。。。
にもかかわらず、毎年のように製品が出て「売れない!もっと付加価値を!」とメーカーの偉いさん型は声を大にして叱咤するわけです。
しかし、一利用者としてそんな高機能なもの日常に必要ですか?
ほんの少し手間を掛けることでどうにでもなるような機能、ほんとうに必要ですか?
まぁ、電化製品に限りませんが、日本の職人的な技術によって作られる(生産はほぼ海外ですが)商品の殆どは、なくても良い機能を無理やり実装して高付加価値、他社との差別化とやってるだけで、実際そんなもんすぐにコモディティ化してしまいます。
その繰り返しなんですよねぇ。
かといってデザインに走るかというと、中途半端で、なんでそうなる?ってものが多いです。
だれがこの商品をほしいと思うのか、なぜ欲しいともうのか、ってのが皆目検討のつかないものもあります。
むしろ時代はよりシンプルなものを求めている時代 。
高機能なものより、単純で使い勝手の良いもの。
そっちの方向へ差別化していけば、価格を抑えながら、そのかわりプロダクトとしての完成度を高めた商品が出せるんじゃないかって。
ライフスタイルも変わっている。
昔のように最新の家電を持つことがいいことじゃなくて、自分が気に入った何かを大事にする時代。
大量生産大量諸費の時代はすでに終了している、よくわれることですが。
「何をやらないのか決める」これが今最も必要とされていることだと考えています。
結局差別化って何?
結局「何を付加するのか」よりも「足るを知る」事が重要なんじゃないかと。
世の中にはもう十分満足できるぐらいの商品があるけど、意外とこの技術とこの技術合わせてないよね、とか、ここんとここういう風にすればいいのに、といった視点を変えること。
それが大事なんじゃないかなぁ、という気がします。
新しいものを作ってもすぐにコモディティ化してしまう時代です。
だからこそ、目の前にあるものの視点を変えてみる。
それはきっと共感されやすいんじゃないかなぁ、と思いますけどね。
大きな声の株主ではあく、ほんとうに使いたいともう人の目線で商品やサービスのあり方を考えていきたいですね。